First Light.


「あ、朱音?今大丈夫そう?………おー。理人って今日何時終わりなのか聞いてる?」

「………」

「……うん、あ、マジ?OK!」


電話口からは微かに男の人っぽい声が聞こえ、電話を切った後松尾さんはニッコリとした笑顔で私を見た。


「理人、今日はもうすぐで上がりらしいよ!」

「あ、そうなんですね…」

「会いたいんだよね?」

「はい?」


スっと立った彼は私の手を引いて無理矢理立たせた。


「これから予定なんてないでしょ?」

「や、まぁ、ないですけど…」

「よしよし…。向こうに俺のバイク停めてあるから行こ!」

「えっ!?ちょっ、何処に行くんですか!?」


私の手首を掴んだままバイクを停めている場所まで連れて行かれた。
当の本人は私の気も知らずに呑気に鼻歌を歌っている。


「決まってんじゃん、理人の所!」




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