First Light.
□□□


半ば強制的にバイクに乗せられ連れられたのは、この間行ったクラブ周辺の駐輪場だった。
そこにバイクを停め、慣れたように歩き進んでいく彼の後ろをついて行った。


「えっ、待って、ここに入るんですか?」


そこはバーのようだった。
【TsukiKage】という白いネオンの看板には月のマークがあり、よく見るとカフェ&バーとも書かれていた。

そのお店のドアノブになんの躊躇いもなく触れた松尾さんを呼び止める。


「うん、ここの2階は理人の家だよ」

「う…、えっ?2階?」

「ほら、行くよ」

「や、ちょっ、待ってください!私未成年だし、それにっ…」


外観から分かる、ここはお洒落なお店だと。
それなのに今の私の格好はあまりにもラフすぎる。

し、理人さんに見つかったらまた怒られるんじゃ…。
いやでもクラブに来たわけじゃないんだし……。


「何そんなに悩んでんの?せっかくここまで来たんだから。あ、心配しなくても大丈夫だよ。ここは別にいかがわしいお店なんかじゃないから」

「それは見た目でなんとなく分かりますし、いかがわしいお店だとしたら犯罪者ですよ」

「…そっか。怖いね、法律って」



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