First Light.


「オレンジジュース飲める?」

「飲めます」

「ちょっと待ってね」


カウンター席に座るように促されて、松尾さんと一緒に隣同士に座った。

普段はお酒が注がれるであろうグラスにオレンジジュースが注がれ「どうぞ」と渡された。


「こいつの名前は城田 朱音(シロタ アカネ)。俺と理人からしたら兄貴的な存在かな」


実際1番年上だし、とテーブルに肘を着きながら城田さんを見上げた。


「…あ、宇佐美翠です」

「今日はごめんね、どうせ奏汰に無理矢理連れてこられたんでしょ?」

「あ、はい…」

「ちょっと!朱音だって翠ちゃんに会いたがってたくせに!」


俺だけのせいにすんな!と怒っている松尾さんをフル無視して城田さんはグラスを拭いている。


「でもまぁ、理人がこんなに気に入ってる子初めてだから俺も気になってたんだよ」


城田さんと不意に目が合って背筋が伸びた気がした。
2人とは違う大人な雰囲気に少し緊張してしまう。



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