First Light.
やっぱり帰ろうかとした時、ドアを開ける音が聞こえ顔を上げると松尾さんは普通にお店のドアを開けていた。
ドアについたベルをカランカランと鳴らして。
「な、松尾さん!」
つられてお店の中に入ると、カウンター内に居たのは黒髪ツーブロックのお兄さん。
優しげな雰囲気でこの人から「俺は理人の友達だ」と言われた方がすぐに納得出来るのに。
「…ん?奏汰?」
「今朝ぶり〜」
「あぁ、で?その子は?」
「お、やっぱ気になるぅ?なんとこの子が!あの理人のお気に入りの子です!」
目が合ったタイミングで会釈をして顔を上げた時、お兄さんの目は大きく見開かれていた。
「……は?」
「この前理人が言ってたコンビニに行ったら居てさ、連れてきた」
「いや、お前馬鹿なの?」
「はぁ!?」
「……いや、まぁ、うん。…なんでもいいけど、俺知らねぇからな理人に怒られたって」
「え"」
「まぁ大丈夫っしょ!なんとかなるって、あいつ意外と優しいし」
…あぁ、凄く信用出来ない。
きっと私はものすごく怒られる羽目になるんだろう。