First Light.
「は、お前また居んのかよ」
「何だよ、別にいいだろー?」
いつもと違うのは今日はカーディガンを羽織っていなくて半袖姿だった。
スラリと流れるように伸びた長い腕はやはり色白で華奢な印象があるのによく見るとしっかり筋肉がついていて男らしい。
「………は、?」
松尾さんの隣に座っていた私に気付かない訳がなく。
バチッと目が合ってしまった。
「お前、なんでここに…」
「ぁ、……」
「俺が連れて来たんだよ」
「は?」
「前に理人が言ってたコンビニに行ったらたまたまこの子が居てさ」
「…俺そんな事言った記憶ねぇんだけど」
「あー、酔ってたからな。依織くんにめちゃくちゃ飲まされてた日だよ」
「……チッ」
思い当たる節があるのかしばらく考えた後に分かりやすく舌打ちをして私を思い切り睨んだ。
「…で?何してんのお前」
「えっ、と…」
見た事がないその雰囲気に気圧されてしまった。
相当怒っているのが分かる。
目の前にいるのはいつも『うんうん』と私の話を聞いてくれるあの理人さんじゃない。
まるで知らない人みたいに低い声で。