First Light.
「おいおーい、理人?んな怒んなよ、翠ちゃん怖がってんだろ?」
「うるせぇお前は黙ってろ」
来い、と言われ無理矢理引っ張られた手首。
力が強くて驚いた。
「いっ、」
「おい、理人」
「朱音も黙ってろ」
…違う。こんなに、本当にこんなに怒るなんて思わなかった。
なんで来たんだよって、そこまでは予想してたけど。
「ノコノコこいつに連れられてここまで来たわけ?」
「は、い…」
「お前馬鹿だろ。こいつが俺と全くの赤の他人だったらとか考えなかったのかよ。こんな夜中に男についてって無事で済むと思ってんの?」
「ごめんなさっ、」
「お前は女で、相手は男なんだぞ!?高校生ならどうなるかくらいお前だって分かんだろ!?」
…調子に乗ってしまったんだ。
なんだかんだ許してくれる理人さんに。
「……理人、その辺にしとけよ」
諭すような朱音さんのその言葉で理人さんは大きなため息をつきながら私から手を離した。