勇気の歌(Summerloveの前の話)
無知だった俺は
*
「何のために、教師をしてるのか」
十数年前。
この学校よりも、前の遠い公立高校。
同僚であるチャラ男英語教師「早羽」。
酒場でそう愚痴る。
「何や、改まって。
堅苦しく持って働いてる奴が少数派や」
「妻子持ちには、伝わらないってことか?」
「青臭いのー。
酔の周り早ないか?」
俺を面倒くさがるように距離をとる早羽。
そのやり取りを人懐っこい天使の国語教師「松坂」は笑った。
「まぁ、そう思っちゃうよね。
ここの学校って、荒れてるから。
いじめも多いし」
小言に相槌を打ってくれる二人の正体。
若くイケメンであり将来有望株の現役復帰公務員。
ーーーだと、早羽が豪語しているのだが実際はどうなのか。
「そんなこと言ってたら、全部の学校がそうやで………。
ここの学校が酷いのは確かやけど、平和な学校なんて存在せん……」
「何のために、教師をしてるのか」
十数年前。
この学校よりも、前の遠い公立高校。
同僚であるチャラ男英語教師「早羽」。
酒場でそう愚痴る。
「何や、改まって。
堅苦しく持って働いてる奴が少数派や」
「妻子持ちには、伝わらないってことか?」
「青臭いのー。
酔の周り早ないか?」
俺を面倒くさがるように距離をとる早羽。
そのやり取りを人懐っこい天使の国語教師「松坂」は笑った。
「まぁ、そう思っちゃうよね。
ここの学校って、荒れてるから。
いじめも多いし」
小言に相槌を打ってくれる二人の正体。
若くイケメンであり将来有望株の現役復帰公務員。
ーーーだと、早羽が豪語しているのだが実際はどうなのか。
「そんなこと言ってたら、全部の学校がそうやで………。
ここの学校が酷いのは確かやけど、平和な学校なんて存在せん……」