勇気の歌(Summerloveの前の話)
確かに近くから見ても、文句のつけようのない二人の顔立ち。
中身も2人はもちろんある。
早羽なんて結婚して、子供もいるしな。
「学歴が低いことへのコンプレックスを拗らせてるんだろう」
「そうとも限らへんぞ?
家庭内環境が荒れてる子も多そうやし」
テーブルに串焼きが運ばれてきた。
女性定員さんが、「あの………ご連絡先交換できますか?」と話した。
二人とも相当な美人にビビったのか、頷きそうになってた。
これはだめだと思い「結構です」と俺は突っぱねて事なきを得たが。
2人は慌てて、話を元に戻した。
さっき中身があると話したが、ちょっと間違っていたのかも。
「考え方の違いっていうのもありそうだよね。
でも、それは互いに認め合うことで何とかなるような気もする。
だけど、そうはいかないか……」
俺はため息を吐いた。
「だけど……これだけは言える」