それは禁断という愛
私達の課には、3つのチームがあって、瀬田さん、里中さん、私がチームリーダーになっている。

里中さんは、私の事もよく見ているけれど、瀬田さんの事もよく見ている。

「……誰にも、言わないで貰えますか。」

「個人情報は、漏洩しないよ。」

里中さんは、右手を挙げて誓いのポーズ。

「ははは。」

それが私の気持ちを、ほぐした。

「昔、付き合っていた事があったんです。」

「ええっ⁉」

驚いたのは、怜奈ちゃんだった。

「不倫でした。でも、部長の事は本当に好きでした。」

「どうして別れたの。」

「部長の奥さんに、子供ができたんです。裏切られた。そう思って。」

ちらっと怜奈ちゃんを見ると、泣きそうだった。

「酷いです、部長。美麻さんがいながら、奥さんと子供作るなんて。」
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