それは禁断という愛
「だとしたら、続けて3回も美麻さんに負けてる自分が、許せないとか?」

私は怜奈ちゃんの言葉に悩んだ。

「瀬田さんも、実力で負けてるって事、いい加減気づけばいいのにって、話ですよね。」

私はパクパク食べている怜奈ちゃんが、実は強い人かもしれないと感じた。

「……怜奈ちゃん、言うね。」

「私、そういうタイプです。」

そしてまた、ペロッと舌を出す。

「なんか美麻さんの愚痴聞きって言うより、怜奈ちゃんのいう事に驚いてるよ。」

里中さんも、怜奈ちゃんの性格はよく知らなかったみたい。


2時間ほど、飲み続けて。

怜奈ちゃんが酔いつぶれて、3人とも帰る事にした。

「では、また明日。会社で。」

千鳥足の怜奈ちゃんは、さっさとタクシーに乗って帰って行った。

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