それは禁断という愛
「同じ会社なのに、他のチームが足を引っ張るだなんて。」

怜奈ちゃんは、心なしか体が震えている。

確かに、他のチームが協力してくれなかったり、資料を消されたりと邪魔はされたけれど、選ばれなかったのは実力の差だ。

「大丈夫よ。部長も、理解してくれるわ。」


私は部長が待つ、ミーティングルームに足を向けた。

真中部長。

部下の事をよく見ていて、的確なアドバイスができる人。

実は、若い時。

私は部長と、付き合っていた。

部長には、奥さんがいた。

別れた理由は、奥さんに子供ができたからだった。


「失礼します。」

ミーティングルームに入ると、そこには他のチームのリーダーである、瀬田さんもいた。

今回、私達のチームが会社代表の企画に採用されて、嫉妬したのか。

彼女は、嫌がらせのオンパレードをしてきた。
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