それは禁断という愛
そう思うと、里中さんのメールの返信を戸惑ってしまった。

その時、持って来ていたボトルのお茶が無くなってしまっていた事に気づいた。

そう言えば、ティーバッグ持って来ていたかも。

私は、ボトルとティーバッグを持って、休憩室に向かった。


昼過ぎになると、皆も同じ事を思うみたいで、ポットのお湯は無くなっていた。

「無くなったと思ったら、水入れればいいのに。」

私はポットのコンセントを抜いて、ポットを持ち上げようとした。

「貸して。」

そう言われ振り向くと、里中さんがいた。

「俺が水入れて来るよ。」

「えっ、でも……」

「重い物を持つのは、男の仕事でしょ。」

「いえ、水入ってないので軽いです。」

そう言うと、里中さんは笑い出した。


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