それは禁断という愛
顔を上げると、里中さんが真剣な瞳で、私を見ていた。

「俺、決してハイスペック男子とかじゃないけど。」

フッと笑ってしまった。

「あっ、笑ったな。」

「里中さんは、ハイスぺですよ。だって、仕事できますしそれに……」

「それに?」

たぶん、ワインに酔ったんだと思う。

だからこんなセリフも言えるんだ。

「誰よりも、カッコいいですし。」

頑張って里中さんを見つめたけれど、1分もしない内に下を向いてしまった。


「美麻さん。俺、君を誰よりも大切にするよ。」

私は、そっと顔を上げた。

「だから、俺の彼女になってもらえませんか?」

2度目の告白。

同じ人に、2度も告白するなんて、本当に好きじゃなかったら、できない事だ。

「……はい。お願いします。」

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