それは禁断という愛
私は、里中さんに頭を下げた。

「ありがとう、美麻さん。嬉しいよ。」

お礼を言われると、私も嬉しくなった。


食事が終わって、お店の外に出た。

「本当に、家まで送らなくていいの?」

「それはおいおい、お願いします。」

付き合ったその日に、家までくるなんて、里中さん積極的だな。

「別に家には入らないよ。」

「ははは。」

里中さんと一緒にいると、楽しい。

「じゃあ、名残惜しいけど。」

「はい。でも、また明日会社で会えますよ。」

「それは同僚としてでしょ。俺は彼氏として、美麻さんに会いたいの。」

「はい。」

私、本当に里中さんに好かれてるんだな。

そして、次の瞬間。

私は里中さんに抱きしめられていた。

「美麻さん。」

「はい。」

「彼女になってくれて、本当にありがとう。俺、すごく嬉しい。」
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