それは禁断という愛
「こんな時間に、一人で?」

不思議な人もいるものだと、もう一度覗き込んだ瞬間、その人が顔を上げた。

「あっ!!」

私はその人に見覚えがあった。

まさか、なんで⁉

久しぶりに会うけれど、絶対彼に間違いない。

私は公園の中に入ると、その人の前に立った。


「晴太君。」

名前を呼ばれて、私をじっと見た彼は、やがて驚いて立ち上がった。

「美麻先生⁉」

「やっぱり晴太君だ!」

「うわっ!こんなところで会うなんて、びっくり!」

私達は久々の再会に、大笑いをした。


「えっ、何でここにいるの?」

「先生こそ。あっ、もしかしてこの公園の近所に住んでるとか?」

「当たり!この前のマンション。」

「えっ!!」

晴太君は飛び上がるようにして、驚いていた。

「俺も同じマンション。」
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