それは禁断という愛
そんな時だ。

真中部長が、ふと時計を見て言った。

「里中、今日は遅いな。」

私は椅子から立ち上がると、部長に話しかけた。

「里中さん、帰って来てないんですか。」

「いや、いつもはこの時間に帰ってくるってだけだよ。」


もしかしたら、里中さんに何かあったのか。

私は、会社の電話から里中さんに電話してみた。

でも、何コール鳴っても出ない。

「里中さん、電話に出ません。」

私の声のトーンで、心配しているのが分かったのか、部長は肩を掴んだ。

「大丈夫だよ。里中はなんかあったら、直ぐ連絡してくるから。何も連絡がないって事は、上手くいっているんだよ。」

「はい。」

私はそう返事をして、自分のデスクに戻った。

里中さんに何かあったら、どうしよう。

そんな心配が、頭の中に巡る。
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