それは禁断という愛
その時思った。

私は里中さんの彼女になったのだと。

付き合おうと決めたのは、昨日なのに。

もう彼の事が心配で心配で仕方ない。


「ちょっとお手洗いに。」

私はまた立ち上がって、オフィスを出るとエレベーターに乗って、1階まで降りた。

1階に着き、エレベーターを降りると、里中さんが戻っていないか、探しまくった。


「あ、スマホ。持ってくるんだった。」

慌ててオフィスを飛び出しすぎ。

でも、里中さんだって大人なんだから、少しくらい帰りが遅くなったとしても、心配する事はない。

そう自分に言い聞かせても、不安が募る。

「里中さん。」

何故かその時、涙が出た。

「里中さん、早く戻って来て。」

その瞬間だった。

後ろから誰かに腕を掴まれた。

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