それは禁断という愛
「それこそ、何かあるんでしょうか。」

「今、調べているが、何も出てこない。やはり江原企画の企画が、相当優秀だったという事か。」

そう言われると、自信がなくなってくる。

「安心しろ。これからも、木原達の企画が優秀なら、採用していく。何も瀬田に媚びる事はないからな。」

「はい……」

瀬田さんのした行為。

部長に話すかどうか、迷った。

でも、言ったところで、どうしようもできない。


「なあ、木原。」

顔を上げると、部長が私に手を伸ばしている。

「困った事があったなら、いつでも俺に相談してくれ。」

「部長。」

「俺達、あんな別れ方したけれど、今でも木原の事、特別に想っている。」


ー 聞いてくれ!妊娠は偶然なんだ! -

ー 嫌よ!それが全てじゃない! -
< 8 / 47 >

この作品をシェア

pagetop