ミントの恋のような

私は口の中にもう何個目かわからないミントの飴を放り込むと、コロンと転がす。

やっぱり聡太を思い出して苦くて切なくなる、でも到底やめられそうもない。

ミントのような私の恋は、まだしばらく私の心から消えてなくなったりはしないだろう。

それでいい。だってミントの飴はまだたくさん残っている。なくなればまた買えばいい。

飽きるほどに食べて涙が枯れ果てた時、ようやく私はこのミントの匂いがする恋を手放せる、そんな気がした。

2024.4.13 遊野煌

< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

深夜1時のミルクティー
遊野煌/著

総文字数/13,375

恋愛(オフィスラブ)21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
お菓子メーカーで働く望月未果(もちづきみか)は仕事帰りに、同期で恋人の高森圭太(たかもりけいた)の浮気現場を目撃してしまう。 あまりのショックでホームでひとしきり泣いているうちに終電を逃してしまった未果。 仕方なく徒歩で自宅に向かおうとしていたところ、同じ部署で五つ年下の後輩である、塩谷智郷(しおやちさと)から声をかけられて──。 「──とりあえずの避難所でうち来ますって聞いてんすけど?」 終電を逃した後から始まる恋?年下男子との、ある一夜のお話。 ※画像はフリー素材です。
白い女
遊野煌/著

総文字数/10,808

ミステリー・サスペンス18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
夫の転勤に伴い一家で引っ越してきた、小林里奈は向かいに住む杉原美穂子に見覚えがある気がするが思い出せない。 やがて美穂子は里奈の知らぬ間に夫の悠作や息子の悠聖に近づいて──。 ※フリー素材です。
泣き虫サンタクロースの恋
遊野煌/著

総文字数/9,475

青春・友情20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
高校三年生の柊菜緒(ひいらぎ なお)と日浦拓斗(ひうら たくと)は幼なじみ。 菜緒は拓斗に長らく片想いをしているが、居心地の良い今の関係が壊すのが怖くて、なかなか気持ちを伝えられない。 そんな菜緒はクリスマスが誕生日でもある拓斗のために、手編みのマフラーをプレゼントして気持ちを伝えようとするけど──。 ※こちらはリレー小説です。お相手は仲良しの……紀本明(@akira_kimotooo)さんです💗クリスマス記念に二人でリレーしながら短編を書き下ろしました🎄🎅 ※表紙はフリー素材。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop