婚約者が浮気をしたので即別れることにしたら、溺愛されることになりました。
心の奥底から煮えたぎるような熱い怒りが、ふつふつとこみ上げて来た。
さっきは突然のことで、ニールに別れを告げて去った。
あんな人が大勢居る場所で言い合いになるなんて避けたかったし、そしてなにより突然過ぎて、事態の大きさを把握出来ていなかったというのが大きかった。
けれど……二人目ならまだしも、三人目ですって? あまりにもふざけているわ。ニール・イーデン。
すっくと立ち上がった私はドレスの裾を持ち、塔の階段を降り始めた。
ここまで来たら、面と向かって言ってやるわ。周囲から見てみっともないなんて、今の私にはどうでも良いもの。
――――最低男、二度と私に近寄らないで! って。
づかづかと歩いていた私は塔を降りて、二人が言い合っている場所まで来た。
二人は未だ手を繋いでいて、行く方向に揉めているらしい……どこの休憩室でお楽しみになるのか、悩んでいらっしゃるのかしら……?
……最低。
「ニール!」
覚悟を決めて彼の名を呼んだ私を、ニールは驚きの表情で見た。
美しい青い瞳は驚き、見開いていた。
その時、私の胸にズキンと鋭い痛みが走った。
さっきは突然のことで、ニールに別れを告げて去った。
あんな人が大勢居る場所で言い合いになるなんて避けたかったし、そしてなにより突然過ぎて、事態の大きさを把握出来ていなかったというのが大きかった。
けれど……二人目ならまだしも、三人目ですって? あまりにもふざけているわ。ニール・イーデン。
すっくと立ち上がった私はドレスの裾を持ち、塔の階段を降り始めた。
ここまで来たら、面と向かって言ってやるわ。周囲から見てみっともないなんて、今の私にはどうでも良いもの。
――――最低男、二度と私に近寄らないで! って。
づかづかと歩いていた私は塔を降りて、二人が言い合っている場所まで来た。
二人は未だ手を繋いでいて、行く方向に揉めているらしい……どこの休憩室でお楽しみになるのか、悩んでいらっしゃるのかしら……?
……最低。
「ニール!」
覚悟を決めて彼の名を呼んだ私を、ニールは驚きの表情で見た。
美しい青い瞳は驚き、見開いていた。
その時、私の胸にズキンと鋭い痛みが走った。