冷淡女上司を攻略せよ！～ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記～

冷淡女上司を攻略せよ

「誠は冬美の事、どう思う？」
「どうって？」

「可愛いと思わない？」
「それは、ちょっと……」

主任は黒髪を後ろでひっつめ、黒縁の眼鏡を掛けており、イメージとしては……学校の先生だな。

それも、いつもがみがみ文句を言う、ヒステリックな女性教師。そんなイメージだ。

という事で、主任に対して可愛いという印象は、100パーない。

言うならば……”冷淡女上司”って感じかな。

「じゃあ、美人だとは思わない？」
「それも、ちょっと……」

主任は、良く見れば美人なのかもしれないが、冷淡女上司のイメージが強過ぎて、美人かどうかなんて考えた事もなかった。

「そうかあ。ま、今の風貌じゃ無理もないか」

姉貴はそう言い、栞をそうっとベッドに横たえた。栞はお腹がいっぱいらしく、すやすやと眠っている。

栞は可愛いなあ。顔が亮平似なのはムカつくが。

「じゃあ、これを見て？」

そう言って、姉貴はスマホを俺の顔の前に突き出した。

ん、これは……？