冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~
姉貴に見せられたのは、スマホの自撮り画像なのだが、姉貴の横に俺が知らない女性、と言うよりは女の子が写っていた。

その画像の女の子は、姉貴と同じく、こちらに向かって微笑んでいるのだが、めちゃくちゃ可愛い。それに、姉貴に負けず劣らず美人だ。

「この子は、誰?」
「私が大学の時に撮ったんだけど、誰だと思う?」

「そんなの、わかるわけないだろ? 俺は初めて見るんだからさ」

「そうかなあ。今の流れで想像が付くんじゃない?」

今の流れとは主任の話であり、主任は姉貴の大学時代の友人なわけで、と言う事は……

「まさか、主任なのか? いや、それはないな。いくらなんでも……」

「その、”まさか”よ?」
「えーっ!? 嘘だろ?」

「よく見てよ。だいぶ前だし、風貌が今は少し変わってるけど、あなたの”主任”でしょ?」

姉貴の言う通り、この超可愛い女の子と主任が同一人物だとしたら、少しどころの変化じゃないわけだが、スマホの女の子をジーっと見たら、

「この子は……確かに主任だ!」
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