冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~
スマホの女の子をよく見ると、綺麗に整った鼻筋や、やや鋭角な顎のラインなんかが主任と同じように見える。

そして何より決定的なのは、目だ。瞳がグレーがかった神秘的とも言える色をしており、主任の目も同じだから。もっとも、主任の目をまともに見たのは、今日が初めてなのだが。

「ど、どうして主任は変わったんだよ!?」

しまった。驚きと興奮で、つい姉貴に怒鳴ってしまった。

「大きな声、出さないでよ。栞が起きちゃうでしょ!」

「あ、ごめん」

声をひそめて言い、栞を見たら、栞はすやすや寝ているようでホッとした。

「知らないわよ」
「へ? 姉貴も知らないの?」
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