冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~
今は亮平の車で、冬美さんのマンションへ向かっている。
助手席に俺が乗り、後部座席には、チャイルドシートで栞が寝ており、その横に姉貴と冬美さんが座っている。二人とも細いので、窮屈ではなさそうだ。
「俺もこんな車が欲しいなあ。でもうちの安月給じゃ厳しいしなあ。亮平の会社で雇ってもらうかな?」
とぼやき、運転中の亮平を見たら、
「俺は公私混同はしないので」
と言われてしまった。
「コネで姉貴の会社に潜り込んだくせに、良く言うよ」
「あはは。それはそうと、彼女、すごく綺麗ですね?」
「そんな事言うと、姉貴に怒られるぞ?」
「聞こえてませんって」
チラッと後ろに目をやったら、姉貴が亮平を睨んでいた。
「そうでもないみたいだぞ」
「え?」
「どうせ私はブスですよ!」
「い、いや、葉子さんも綺麗ですよ。引き分けってところかな。あはは」
「ふん!」
「葉子さんこそ、征一さんを見て赤い顔してたじゃないか」
「してない」
「してた」
「自分だって、裕子ちゃんにデレデレしてたくせに……」
「ストーップ。今は運転に集中しましょう? 危ないから、ね?」
何の事はない、俺達はみんなラブラブって事なんだな。早く帰りてえ……
助手席に俺が乗り、後部座席には、チャイルドシートで栞が寝ており、その横に姉貴と冬美さんが座っている。二人とも細いので、窮屈ではなさそうだ。
「俺もこんな車が欲しいなあ。でもうちの安月給じゃ厳しいしなあ。亮平の会社で雇ってもらうかな?」
とぼやき、運転中の亮平を見たら、
「俺は公私混同はしないので」
と言われてしまった。
「コネで姉貴の会社に潜り込んだくせに、良く言うよ」
「あはは。それはそうと、彼女、すごく綺麗ですね?」
「そんな事言うと、姉貴に怒られるぞ?」
「聞こえてませんって」
チラッと後ろに目をやったら、姉貴が亮平を睨んでいた。
「そうでもないみたいだぞ」
「え?」
「どうせ私はブスですよ!」
「い、いや、葉子さんも綺麗ですよ。引き分けってところかな。あはは」
「ふん!」
「葉子さんこそ、征一さんを見て赤い顔してたじゃないか」
「してない」
「してた」
「自分だって、裕子ちゃんにデレデレしてたくせに……」
「ストーップ。今は運転に集中しましょう? 危ないから、ね?」
何の事はない、俺達はみんなラブラブって事なんだな。早く帰りてえ……