四神の国の朱雀さま
朱雀と怪異
麒麟様と再会して、僕らの四神としての記憶が前世ではないと知ってから早1週間。
僕の家の近所で一人暮らしをする麒麟様と一緒に登校する。
元の世界に帰るには、黒い穴を開いた怪異を倒す必要があるらしく、まずは怪異の情報を集めることになり、怪異を倒すまでは普段通り過ごそうということになった。
麒麟様が見たという怪異の姿以外は、情報は何も入ってないけどね。
そして、麒麟様から外ではタメ口で話すように言われた。慣れないけど、外では麒麟様のことを「凛」と呼んで、タメ口で話すように頑張っている。
「朱音、凛。おはよう」
高校の正門前でたまたま颯真と出会って、颯真は挨拶をする。
「おはよう、颯真くん」
「おはよう」
麒麟様と僕が挨拶をすると、颯真は微笑んだ。それから、僕らは並んで歩き出す。
教室に入って少しした後、颯真は「ねぇ、僕……変な夢、見たんだよね」と話を切り出した。
内容をまとめると、僕にそっくりな子と知らない街を探索する夢だったそうだ。
……そういや、街で迷子になっていた、僕のことが見える小さな子どもと街を歩いた記憶があるな……もう10年以上も前の話だけど。
「……何だか、懐かしい感じがしたんだよなぁ……」
僕の家の近所で一人暮らしをする麒麟様と一緒に登校する。
元の世界に帰るには、黒い穴を開いた怪異を倒す必要があるらしく、まずは怪異の情報を集めることになり、怪異を倒すまでは普段通り過ごそうということになった。
麒麟様が見たという怪異の姿以外は、情報は何も入ってないけどね。
そして、麒麟様から外ではタメ口で話すように言われた。慣れないけど、外では麒麟様のことを「凛」と呼んで、タメ口で話すように頑張っている。
「朱音、凛。おはよう」
高校の正門前でたまたま颯真と出会って、颯真は挨拶をする。
「おはよう、颯真くん」
「おはよう」
麒麟様と僕が挨拶をすると、颯真は微笑んだ。それから、僕らは並んで歩き出す。
教室に入って少しした後、颯真は「ねぇ、僕……変な夢、見たんだよね」と話を切り出した。
内容をまとめると、僕にそっくりな子と知らない街を探索する夢だったそうだ。
……そういや、街で迷子になっていた、僕のことが見える小さな子どもと街を歩いた記憶があるな……もう10年以上も前の話だけど。
「……何だか、懐かしい感じがしたんだよなぁ……」