ひとつ、ふたつ、ひみつ。
ニコニコと手を振る真尋くんがリビングに隠れたのを確認してから、玄関のドアを開ける。
瞬間、鳴り止んだ連打チャイムと、こちらをギロリと睨む顔と目が合った。
「お、おはよう~、あっくん……」
恐る恐るあいさつをしてみると。
「遅い」
ですよね。
「30点」
そして、低すぎる。
結局最後まで、100点にはならなかったな。
どうすれば、減点にならなかったんだろう? もう遅いんだけど。
「ほら、早く行くぞ」
いつものように私を連れて行こうとする背中に、声をかける。
「あ、あのね、あっくん」
しまった。緊張する。
今から、とても悪いことをするような気持ちにすらなる。
「なんだよ」
でも。
「わ、私、もうあっくんと登下校するの、……や、やめるね」
瞬間、鳴り止んだ連打チャイムと、こちらをギロリと睨む顔と目が合った。
「お、おはよう~、あっくん……」
恐る恐るあいさつをしてみると。
「遅い」
ですよね。
「30点」
そして、低すぎる。
結局最後まで、100点にはならなかったな。
どうすれば、減点にならなかったんだろう? もう遅いんだけど。
「ほら、早く行くぞ」
いつものように私を連れて行こうとする背中に、声をかける。
「あ、あのね、あっくん」
しまった。緊張する。
今から、とても悪いことをするような気持ちにすらなる。
「なんだよ」
でも。
「わ、私、もうあっくんと登下校するの、……や、やめるね」