ひとつ、ふたつ、ひみつ。

ふたりで歩いてたどり着いたのは、大きな運動公園。

アスレチックなどの遊び場はもちろん、テニスコートやスタジアム。
プールもあるし、レストランや売店なんかもあって、一日中いても飽きない。

周りも公園内も花畑で埋めつくされていて、近くに高い建物もなくて、自然でいっぱい。

「ここは……?」

「運動公園っていうの。真尋くん、自然が好きなのかなって思ったから。ここね、花畑がすごく綺麗なんだよ」

「……」

まだ公園の入口で、真尋くんは動かないし喋りもしない。

……あれ。外した?
興味なかったかも?

勝手に私の独断で連れてこないで、意見を聞くべきだった。

「い、嫌なら別の場所に……」

「まさか。ありがとう、こまり」

「!」

握る手の力が、ぎゅっと強くなる。

び、びっくりした……。
痛いくらいの手の力も、今までで一番明るい笑顔にも。

そんなの、反則だよ。

「私をあんまり困らせないで、真尋くん……」

「え? 俺、なんかした?」

「割と、ずっとしてる」

真尋くんといると、いつも通りでいられない。
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