ひとつ、ふたつ、ひみつ。
パパとママが離婚してから、小さい頃は、ママがいない日は隣のあっくんの家によく預けられていた。
あっくんと遊ぶのは好きだった。楽しいし、なんでも話せるし。
でも、あっくんの家は好きじゃない。
いつでもママがいて、当たり前にパパが帰ってくるのが、うらやましくなってしまうから。
私だけ、ひとりぼっちだから。
「こまり、さみしいの?」
私は、どんな表情をしていたんだろう。
真尋くんが、心配そうに顔をのぞき込む。
「ううん、慣れてるし、平気。本当は、ママの海外赴任についてきてって、何度も言われてたんだけど断ったんだ。知らない国で、知らない言葉に囲まれて、友達もいない。きっとママはいつもみたいに仕事が忙しくて、もっとさみしくなると思ったから」
平気なんて言ったくせに、結局私、さみしいなんて口にしちゃってるし。
でも。
「ひとり暮らしを始めて、次の日なんだよ。真尋くんが、うちのベランダに降ってきたの」
あっくんと遊ぶのは好きだった。楽しいし、なんでも話せるし。
でも、あっくんの家は好きじゃない。
いつでもママがいて、当たり前にパパが帰ってくるのが、うらやましくなってしまうから。
私だけ、ひとりぼっちだから。
「こまり、さみしいの?」
私は、どんな表情をしていたんだろう。
真尋くんが、心配そうに顔をのぞき込む。
「ううん、慣れてるし、平気。本当は、ママの海外赴任についてきてって、何度も言われてたんだけど断ったんだ。知らない国で、知らない言葉に囲まれて、友達もいない。きっとママはいつもみたいに仕事が忙しくて、もっとさみしくなると思ったから」
平気なんて言ったくせに、結局私、さみしいなんて口にしちゃってるし。
でも。
「ひとり暮らしを始めて、次の日なんだよ。真尋くんが、うちのベランダに降ってきたの」