冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~


《大丈夫。怒らせたのはあの七瀬CEOだよ。相手は後悔したってもう遅い》

「はい」

《私も、なにかわかったらすぐ連絡するね》


 そんな話をしているところで、見ていた画面が着信画面に切り替わる。


「あ……親から電話が」

《ご両親も、今回の記事出て心配してるでしょ。出てあげて》

「あ、大丈夫です。かけ直しますから」


 そう言っても、彩子先輩は《いい、いい! このまま出てあげて。また連絡する!》と言って通話を自分から終わらせてしまった。

 彩子先輩が気を使ってくれたのを無駄にせず、そのまま母からの通話に応じる。


「もしもし、お母さん?」

《ちょっと、知花? どういうことなのよ!》


 少し時差はあったものの、ネットニュースに気づいたようだ。


「ごめん、驚いたと思うけど、あの記事は全部違うから。私は不倫なんてするわけないし、そもそも、前の人と離婚する前に裕翔さんとは知り合ってない」


 どこから説明したらいいのかわからないけれど、とにかく事実と異なるということを一番に伝えたい。


《そうなの? あんな記事が出たから、お父さんもお母さんも心配して……》

「うん、そうだと思う。ごめんね。でも、今出どころとか調べたり、対応してるから」


 今はまだ、それくらいしか伝えられない。私自身もどうなるのかわからない現状だから……。

< 132 / 172 >

この作品をシェア

pagetop