冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
その後は、招待企業の代表からの祝辞や、周年を祝って贈られた祝花や祝電の紹介などが続き、その後は会社の歩みが映像で流れた。
閉会の辞では、現会長である裕翔さんのお父様が挨拶をし、記念式典は無事に幕を下ろした。
その後はその会場にて懇親会が開かれ、ドリンクサービス、食事の提供が始まると会場は歓談ムードとなり和やかな雰囲気に落ち着く。
自分の席から会場を見回し、裕翔さんの姿を捜す。
私のいる場所からかなり離れた会場の上座に、談笑している裕翔さんの姿を見つける。
名刺を手に挨拶にくる人と言葉を交わしたり、創立記念式典とはいえ忙しいのが窺える。
ビジネスチャンスを掴むために、こういう特別な場で彼と直接話したい人間は無数にいるだろう。
この調子だと、裕翔さんのご両親に会って挨拶をするのは難しそうにも感じる。
それ以前に、裕翔さんと直接話すことも厳しそうだ。
式典の進行を見計らって、ひとり席を立ちレストルームへ向かう。
パーティーも少し前に始まったプレゼント抽選会を終えれば、残りわずかな時間だと思われる。
閉会の前には席についていないといけないと思い、メイク直しは手早く済ませて会場へと急ぐ。