冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
今から本当に七瀬CEOが両親に会うのだろうか。
半信半疑のまま駐車場で待機していると、程なくして本当に七瀬CEOが現れた。
私を車に乗せてまず私の勤めるオフィスに向かい、退勤してくるのを待ってくれる。
急いで彼の元へ戻ると、運転席でスマートフォンを操作していた。
「お待たせしました」
「今、君のスマホに予約をした店を送った」
「お店、ですか?」
スマートフォンを取り出し、メッセージアプリを確認する。
七瀬CEOから届いていたのは、銀座の日本料亭の公式ホームページリンク。
「今、連絡をして席を用意してもらったから、ご両親に、こちらに来てもらえるように伝えてほしい」
「わかりました」
両親が東京に出てきていたことも、七瀬CEOが今からその両親に会ってくれるというのも、急な展開すぎて頭がついていかない。
「なんか、こんなことになりすみません……お忙しいのに」
「言っただろう。必要があれば見合いを白紙にする手伝いもすると。知花だって同じような役を買って出てくれたんだ」
「そうですけど……」
「これでおあいこになる」
手に持っているスマートフォンが震え、目を落とすと場所を知らせた母からのメッセージを受信していた。