私は今日も、知らない
ああ、なんかもう...
「......いいかな」
うん。もう、どうでもいい。
もう、何でもいい。
私にはもう、戻る場所はない。
ここから、私を救い出してくれるのならば、何でも...
何でも、いい。
一歩一歩、前へと進んでいく。
一歩一歩、灯りが近くなる。
希望が、近くなる。
目の前に、手をつく。
ひんやりと、鉄の柵の冷たさが身に染みた。
サーっと、生ぬるい風が吹き抜ける。
ドク、ドク、ドク...
心臓の音がうるさい。
すぅと息を吸いこんだ私は、目を閉じて、小学校の時の、鉄棒の授業を思い出して...
グッと、腕に力を込めた。
ふわっと、身体が浮く、感覚がした。