私は今日も、知らない
「ねえ、子猫ちゃん」


低くて、心地の良い声だった。

どこかに、子猫でもいるんだろうか。

きょろきょろとあたりを見回すが、薄暗くてよく分からない。

ザリザリと、足音が近づいてくる。


音が止まった。


「ねえってば」

誰に、話しかけているんだろう?

ふと振り返ると、そこに、人が立っていた。


「うわぁ…」

え、ちょっと待って⁉

長い睫毛、整った鼻筋、すらっとしたアイドル体系、さらさらストレートな黒髪、
センター分けの前髪、…


完璧じゃないか...




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