二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない
それから音琶が莉子をじっと見た。
「なんで人間の小娘が一緒にいらっしゃるの?」
「あたしの友達だよ!」
「まあ! 人間が友達だなんて九尾狐も落ちぶれたものね!」
あたしはその言葉にカチン…。
「あんたなんて友達すらいないじゃん。嫉妬?」
「なんですって!」
あーもう最悪だよ…。
せっかくの放課後が…。
「惺音ちゃん、この子は…?」
莉子が聞いてくる。
「知らなくていいよ。ただの嫌なやつ」
「そっくりそのままお返ししますわ!」
もう音琶のことは無視することにした。
あたしはみんなを促してケーキを選ぶ。
席に戻ると音琶は済ました顔で引き続き神使たちとケーキを食べてた。
時折神使たちと楽しそうになにか喋ってる。
ふーん、こんな顔もするんだ…。
まあどうでもいい。
あたしたちも時折お互いのケーキを交換しながら喋る。
こんな時間も楽しくて幸せ。
そのとき、煌のスマホに着信が入った。
誰だろうという顔をした煌が、画面を確認して「碧だ」と言った。
その言葉に音琶が反応してこっちを向いた。
「そういえば龍ヶ峰くん昨日から学校来てないね」
あたしは音琶を無視して言った。
「学校サボって何やってんだか…」
そう言いながら煌が電話に出た。
「なんだよ」
そう言って話し始めた煌が、突然「はあ!?」と大声を出す。
それから電話しながら店から出て行った。
音琶も煌のことを目で追う。
しばらくしてから煌が戻って来た。
煌はため息をついてる。
「どうしたの?」
「なんかあいつ…雪女に今捕まってるらしい」
「ええ?」
「昨日、家の隣の山のあたり散歩してたら突然現れて逆ナンされて、油断してたら捕まったから助けに来いってさ…。雪女の目が離れた隙に電話してきた」
「なんで人間の小娘が一緒にいらっしゃるの?」
「あたしの友達だよ!」
「まあ! 人間が友達だなんて九尾狐も落ちぶれたものね!」
あたしはその言葉にカチン…。
「あんたなんて友達すらいないじゃん。嫉妬?」
「なんですって!」
あーもう最悪だよ…。
せっかくの放課後が…。
「惺音ちゃん、この子は…?」
莉子が聞いてくる。
「知らなくていいよ。ただの嫌なやつ」
「そっくりそのままお返ししますわ!」
もう音琶のことは無視することにした。
あたしはみんなを促してケーキを選ぶ。
席に戻ると音琶は済ました顔で引き続き神使たちとケーキを食べてた。
時折神使たちと楽しそうになにか喋ってる。
ふーん、こんな顔もするんだ…。
まあどうでもいい。
あたしたちも時折お互いのケーキを交換しながら喋る。
こんな時間も楽しくて幸せ。
そのとき、煌のスマホに着信が入った。
誰だろうという顔をした煌が、画面を確認して「碧だ」と言った。
その言葉に音琶が反応してこっちを向いた。
「そういえば龍ヶ峰くん昨日から学校来てないね」
あたしは音琶を無視して言った。
「学校サボって何やってんだか…」
そう言いながら煌が電話に出た。
「なんだよ」
そう言って話し始めた煌が、突然「はあ!?」と大声を出す。
それから電話しながら店から出て行った。
音琶も煌のことを目で追う。
しばらくしてから煌が戻って来た。
煌はため息をついてる。
「どうしたの?」
「なんかあいつ…雪女に今捕まってるらしい」
「ええ?」
「昨日、家の隣の山のあたり散歩してたら突然現れて逆ナンされて、油断してたら捕まったから助けに来いってさ…。雪女の目が離れた隙に電話してきた」