神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
「あとはまぁ…。聖魔騎士団の隊舎で、食事が出てたから…。他の隊士達と一緒に、それを食べてたよ」

「…」

俺のルーデュニア聖王国での「食生活」を聞き。

メイドさんは、唖然として、言葉を失って絶句していた。

「そんな…。…上級魔導師ともあろうお方が…そのようなものを…」

「そのようなもの」って何だよ。失礼だな。

美味いじゃん。カップ焼きそばも、肉まんも。

たまに、無性に食べたくなるよな。

「ルーデュニア聖王国は、魔導師国家だと聞いていましたが…。わたくしの勘違いだったようですね。魔導師様に、そのようないい加減な食生活をさせるなんて…」

「いや…別に、誰かに強制されてたんじゃなくて…。俺が勝手に、そうしたかったからしてただけで…」

「ですが、ご安心ください。我がキルディリア魔王国では、上級魔導師様に不自由な思いは、決してさせません」

俺の話、聞いてる?

誰が、不自由な思いをしてたって言った?

それなりに、楽しく暮らさせてもらってたよ。

「上級魔導師であるご主人様には、最高級の良いものを召し上がっていただかなくては…」

「いや、あの…」

「お任せください。使用人一同、腕をふるって、ご主人様に満足していただけるものを用意致します」

「…」

聞いてないな。俺の話。

それと、あと、「ご主人様」って呼ぶのやめてくれないか。

どうにも…。…むず痒いような気がする。

それなのに。

「それでは、夕食を楽しみにしていてくださいね」

とか言って、メイドさんは深々とお辞儀して、立ち去った。

「…はー…」

飲み物一つ、食べ物一つでコレだよ。

こんなんで、俺…キルディリア魔王国で、いっぱしの上級魔導師として、やっていけんのかねぇ…?
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