神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
迂闊に、母校訪問などしたのが間違いだった。

…こんな、いかにも大変そうな仕事を押し付けら、いや、頼まれるなんて。

「あのー…。でも、俺教師の免許なんて…」

持ってないから、勝手に採点とかしちゃったら駄目だと思うんだけど。

と、イレースちゃんに申し入れようとしてのだが。

「あぁ忙しい、忙しい」

イレースちゃんはとっくに、俺達のことなどアウトオブ眼中。

またしても、両手をフル稼働させて、自分の仕事に打ち込んでいた。

全然聞いてない…。

「…マジかよ」

「こうなったら、頑張るしかないですね。…キュレムさん『が』」

「おい待て、ルイーシュ。俺一人に押し付けようとするな」

こうなったら一蓮托生だろ。そうじゃないのかよ?

一人じゃ無理だよ、この量。一時間じゃとても。

学院長宛のお菓子のチラシでさえ、容赦なくシュレッダーにかけような子なんだぞ?

もし、頼まれた仕事を時間内に終わらせられなかったら、どんな目に遭うか。

…考えただけで、ゾッ。

「…やべぇよ。こうなったら、急いで採点、」

と、焦った俺が言いかけた…。

…その時だった。






ガラッ、と職員室の扉が開いて。

「イレース!…戻ったぞ」

救世主御一行が、イーニシュフェルト魔導学院に戻ってきたのは。
< 325 / 328 >

この作品をシェア

pagetop