神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
「問題数、多過ぎないっ?小テストの問題数じゃないよ、これ。いつもの定期テストくらいあるよっ?」

「…そうだな…」

小テストの「小」とは名ばかりで。

一学期に一度行われる、定期試験にも負けず劣らずのボリューム。

…容赦ないからなぁ…。イレースは。

小テストでも、定期試験並みの問題数を出題する。

俺も、ちらっと問題用紙を見せてもらったのだが。

問題数もさることながら、1問1問の難易度が半端じゃない。

こんな難しい問題を…。抜き打ちで…。

「今日は抜き打ち小テストを行います」とイレースに宣言された時の、生徒達の絶望が伺い知れる。

…可哀想に。

元ラミッドフルスの鬼教官の名は、伊達ではない。

「こんな難しい問題を…。生徒達が可哀想だよ」

「…そうだな…」

「元気出してね、ってこっそりコメント書いておこう…」

生徒に同情したシルナは、赤ペンでこっそりと、点数の横に一言コメントを追記していた。

「頑張ったね!」とか、「良い感じだよ!」とか。

「後でチョコあげるからおいで」とか。生徒ごとに違うコメントを書いてた。

いかにもシルナらしいけど、でもそんなコメントをいちいち書いているから、余計採点に時間がかかるのでは?

いくら小テストだろうと、機械的に採点することが出来ないのは、シルナらしいが。

「まぁ、気を許したらすぐに、シルナが生徒を甘やかすからな…。…イレースが定期的に気を引き締めてくれて、丁度良いんじゃないの?」

「わ、私は別に、生徒を甘やかしてなんかいないよ?」

どの口で言ってんだか。

「…よし。明日は朝ご飯のデザートに、みんなにチョコプリンをつけてあげよう」

「…」

「そうしたら、みんな元気を出してくれるよね?」

…そういうところだよ。馬鹿。
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