私のお姉ちゃん
それから何度かショッピングモールで会うことが多くなり、その度に自宅まで送ってもらっていた。
「いつも、すみません…」
今日も送ってもらい、タナハシ家の駐車場で降りた初姫。
荷物を持ち、隣の自宅へ向かう。
「家まで持ってくよ!」
「あ…すみません…」
玄関先まで持っていってもらう。
「あとは、大丈夫かな?」
「はい!
いつも、ありがとうございます!
…………あ!そうだ!アイス食べません?
美味しいのがあるんです!
どうぞ、上がってください……!」
「………あ…夏姫さん達は?」
「いませんよ?」
「一人?」
「え?はい」
(ん?どうしてそんなこと聞くの?
………………あ、そうだ!
朱雨くんに、言われただった!)
朱雨が初めて、家に来た時の事を思い出した初姫。
“一人の時に、男を家に入れてはいけないよ”
慌てて、言い直そうとする。
「あ、えーと…
やっぱり―――――」
「じゃあ、お邪魔しようかな?」
「え…あ……」
「え?初姫ちゃん?」
「あ、い、いえ!」
(まっ、いっか!)
リビングに向かい、ソファに座ってもらう。
「ちょっと待っててくださいね!」
キッチンに向かった初姫を、ソファから見つめる。
パタパタ動いていて、可愛らしい。
「可愛い…//////」
テツロウは、ずっと初姫に見惚れていた。
しばらくして初姫の「出来た!」と言う声が聞こえてきた。
そして、テツロウの前に小さなアイスクリームサンデーを出す。
バニラのアイスに、ナッツとチョコがかかったシンプルなサンデーだ。
「どうぞ?」
「ありがとう!
頂きます!」
「お礼を言うのは、私です!」
「え?」
「いつも、送っていただいて助かってます!
ありがとうございます!」
「ううん、僕が好きでしてることだから……!」
「優しいんですね!ほんと」
ふわりと微笑み、見つめる初姫。
その真っ直ぐな視線に、テツロウはなんだか自分が汚れているような気になる。
思わず、その綺麗な視線から逸らした。
だってテツロウは、確実に“初姫に下心があって”毎回ショッピングモールへ足を運び、自宅まで送っているのだから。
あわよくば、朱雨から奪えないかと考えていた。
その1%に満たない可能性を、夢見ていた。
「いつも、すみません…」
今日も送ってもらい、タナハシ家の駐車場で降りた初姫。
荷物を持ち、隣の自宅へ向かう。
「家まで持ってくよ!」
「あ…すみません…」
玄関先まで持っていってもらう。
「あとは、大丈夫かな?」
「はい!
いつも、ありがとうございます!
…………あ!そうだ!アイス食べません?
美味しいのがあるんです!
どうぞ、上がってください……!」
「………あ…夏姫さん達は?」
「いませんよ?」
「一人?」
「え?はい」
(ん?どうしてそんなこと聞くの?
………………あ、そうだ!
朱雨くんに、言われただった!)
朱雨が初めて、家に来た時の事を思い出した初姫。
“一人の時に、男を家に入れてはいけないよ”
慌てて、言い直そうとする。
「あ、えーと…
やっぱり―――――」
「じゃあ、お邪魔しようかな?」
「え…あ……」
「え?初姫ちゃん?」
「あ、い、いえ!」
(まっ、いっか!)
リビングに向かい、ソファに座ってもらう。
「ちょっと待っててくださいね!」
キッチンに向かった初姫を、ソファから見つめる。
パタパタ動いていて、可愛らしい。
「可愛い…//////」
テツロウは、ずっと初姫に見惚れていた。
しばらくして初姫の「出来た!」と言う声が聞こえてきた。
そして、テツロウの前に小さなアイスクリームサンデーを出す。
バニラのアイスに、ナッツとチョコがかかったシンプルなサンデーだ。
「どうぞ?」
「ありがとう!
頂きます!」
「お礼を言うのは、私です!」
「え?」
「いつも、送っていただいて助かってます!
ありがとうございます!」
「ううん、僕が好きでしてることだから……!」
「優しいんですね!ほんと」
ふわりと微笑み、見つめる初姫。
その真っ直ぐな視線に、テツロウはなんだか自分が汚れているような気になる。
思わず、その綺麗な視線から逸らした。
だってテツロウは、確実に“初姫に下心があって”毎回ショッピングモールへ足を運び、自宅まで送っているのだから。
あわよくば、朱雨から奪えないかと考えていた。
その1%に満たない可能性を、夢見ていた。