私のお姉ちゃん
お店を出ると、朱雨くんと暁也さんが煙草を吸っていた。
私の存在を認めると、二人同時に煙草を灰皿に潰した。
「ハツ!おいで?」
朱雨くんが、両手を広げて微笑んだ。
私は飛び込むように、朱雨くんの腕の中に駆けていった。
失いたくない。
朱雨くんだけは………
絶対に…!
帰りの車の中で、私は考え込んでいた。
どうすれば、お姉ちゃんに勝てるのだろう……と。
助手席に座っているお姉ちゃんを見つめる。
まずは、外見かな?
お姉ちゃんみたいに髪の毛を茶髪に染めて、ピアスをあけて………
よし!美容室に、行かなきゃ!
そんなことを考えていると、お姉ちゃんが不意に振り向いた。
「ハツ、ケーキでも買って帰ろうか?
○○のミルクレープ、好きでしょ?
まだこの時間なら、あるはずだし!」
早く朱雨くんと二人っきりになりたいけど、ミルクレープ食べたい……
私はゆっくり頷いた。
ケーキ屋さんに着いて、お姉ちゃんと二人でガラスケースの中を覗く。
朱雨くんと暁也さんは、外で煙草を吸っている。
「ミルクレープ、一つしかないね…」
「そうね…(笑)
とりあえず、一つ買おうね!
あと……
プリンも買おうか!
あ、ハツ!抹茶モンブランだって!これも買おう!
ミルクレープと抹茶モンブランを、シェアしよ?ね?」
「うん」
お姉ちゃんは、いつも、どんな時も優しい……!
私なんか…余裕がなくて、ワガママで、幼稚で……
情けない女なのに……
「ハツ、行こう!
プリンは明日に回して、ミルクレープとモンブランを食べようね!」
お店を出ると、ちょうどお姉ちゃんのスマホが鳴り出して「あ、病院からだ。ハツ、先行ってて」とケーキの箱を渡された。
私は頷いて、朱雨くん達の元へ向かった。
「あれ?夏姫は?」
「病院から電話があって、電話してるよ」
暁也さんは「そうか」と言って、続けて「主任は忙しいなぁ〜(笑)」と笑った。
「かなり頼りにされてるみたいだからな、夏姫。
あの歳で主任に抜擢されて、他の科からも頼りにされてるみたいだしね!」
「………」
私も、頼りにされたいなぁ……
微笑む暁也さんを見ながら、私はそんなことを考えていた。
私の存在を認めると、二人同時に煙草を灰皿に潰した。
「ハツ!おいで?」
朱雨くんが、両手を広げて微笑んだ。
私は飛び込むように、朱雨くんの腕の中に駆けていった。
失いたくない。
朱雨くんだけは………
絶対に…!
帰りの車の中で、私は考え込んでいた。
どうすれば、お姉ちゃんに勝てるのだろう……と。
助手席に座っているお姉ちゃんを見つめる。
まずは、外見かな?
お姉ちゃんみたいに髪の毛を茶髪に染めて、ピアスをあけて………
よし!美容室に、行かなきゃ!
そんなことを考えていると、お姉ちゃんが不意に振り向いた。
「ハツ、ケーキでも買って帰ろうか?
○○のミルクレープ、好きでしょ?
まだこの時間なら、あるはずだし!」
早く朱雨くんと二人っきりになりたいけど、ミルクレープ食べたい……
私はゆっくり頷いた。
ケーキ屋さんに着いて、お姉ちゃんと二人でガラスケースの中を覗く。
朱雨くんと暁也さんは、外で煙草を吸っている。
「ミルクレープ、一つしかないね…」
「そうね…(笑)
とりあえず、一つ買おうね!
あと……
プリンも買おうか!
あ、ハツ!抹茶モンブランだって!これも買おう!
ミルクレープと抹茶モンブランを、シェアしよ?ね?」
「うん」
お姉ちゃんは、いつも、どんな時も優しい……!
私なんか…余裕がなくて、ワガママで、幼稚で……
情けない女なのに……
「ハツ、行こう!
プリンは明日に回して、ミルクレープとモンブランを食べようね!」
お店を出ると、ちょうどお姉ちゃんのスマホが鳴り出して「あ、病院からだ。ハツ、先行ってて」とケーキの箱を渡された。
私は頷いて、朱雨くん達の元へ向かった。
「あれ?夏姫は?」
「病院から電話があって、電話してるよ」
暁也さんは「そうか」と言って、続けて「主任は忙しいなぁ〜(笑)」と笑った。
「かなり頼りにされてるみたいだからな、夏姫。
あの歳で主任に抜擢されて、他の科からも頼りにされてるみたいだしね!」
「………」
私も、頼りにされたいなぁ……
微笑む暁也さんを見ながら、私はそんなことを考えていた。