私のお姉ちゃん
駅横のコンビニに寄って、お酒やつまみを買うことにした私達。
そこでもハツは、朱雨に甘えていた。
「朱雨くん、プリン食べたい」
「え?寝ないの?」
「プリン食べて寝るの」
「ん。わかった!」
そして朱雨は、滅多にハツに怒ったりしない。
基本的には何でも受け入れ、常に優しく穏やかだ。
「あ、シュークリームだ!」
「いる?」
「でも、こんな遅くにあんまり食べると…」
「明日食べたらどう?
今日は、プリンかシュークリームのどちらかにすればいいでしょ?」
「うん、そうする」
そんな二人を見ていた平祐が「つか、二人。兄妹みたいだな!」と笑った。
リツエとダイトも笑う。
「夏姫と初姫ちゃんを見てるみたい(笑)」
そして暁也さんが「ほら、朱雨。それ入れな。纏めて買うから」とカゴを持ってきた。
その後私達は、漸く自宅に着いた。
リツエとダイトが「広っ!!」と驚き、リビング内を見渡す。
平祐も「だよなぁ〜」と笑っている。
買ってきた物を広げ、何度目かの乾杯をする。
リビングに明るい声が響いている。
私はそんな中、やっぱりハツを見ていた。
ハツは眠そうにしながらもプリンを少しずつ食べ、みんなの会話を楽しそうに聞いていた。
しかしプリンを半分程食べたあたりで、隣に座る朱雨にまたくっつき頬を擦り寄せ始めた。
「ん?ハツ?寝る?」
「ん…」
まるで、おねんねの前の赤ちゃんのようなハツ。
そんなハツを朱雨は愛おしそうに見つめ、寝室に連れていった。
「可愛いなぁ、初姫ちゃん!」
平祐がそれを見届けて言う。
当たり前。
ハツは誰よりも可愛くて、ピュアなんだから。
「朱雨も、ベタ惚れだな(笑)」
ダイトも笑う。
そして続けてリツエも「朱雨のあんな優しい表情、初めて見た(笑)」と言って笑っている。
「確かに初姫にだけだね、あんな表情するの!
まぁ、夏姫もだけど(笑)」
暁也さんもそう言って、私の頭をガシガシと撫でた。
あーもー!
なんだか、イライラする。
そんな暁也さんに「煙草ちょうだい」と言って、私は久しぶりに煙草を吸った。
今日はリツエの結婚式。
幸せを貰えたけど、それと同時に気分の晴れない一日だった。
そこでもハツは、朱雨に甘えていた。
「朱雨くん、プリン食べたい」
「え?寝ないの?」
「プリン食べて寝るの」
「ん。わかった!」
そして朱雨は、滅多にハツに怒ったりしない。
基本的には何でも受け入れ、常に優しく穏やかだ。
「あ、シュークリームだ!」
「いる?」
「でも、こんな遅くにあんまり食べると…」
「明日食べたらどう?
今日は、プリンかシュークリームのどちらかにすればいいでしょ?」
「うん、そうする」
そんな二人を見ていた平祐が「つか、二人。兄妹みたいだな!」と笑った。
リツエとダイトも笑う。
「夏姫と初姫ちゃんを見てるみたい(笑)」
そして暁也さんが「ほら、朱雨。それ入れな。纏めて買うから」とカゴを持ってきた。
その後私達は、漸く自宅に着いた。
リツエとダイトが「広っ!!」と驚き、リビング内を見渡す。
平祐も「だよなぁ〜」と笑っている。
買ってきた物を広げ、何度目かの乾杯をする。
リビングに明るい声が響いている。
私はそんな中、やっぱりハツを見ていた。
ハツは眠そうにしながらもプリンを少しずつ食べ、みんなの会話を楽しそうに聞いていた。
しかしプリンを半分程食べたあたりで、隣に座る朱雨にまたくっつき頬を擦り寄せ始めた。
「ん?ハツ?寝る?」
「ん…」
まるで、おねんねの前の赤ちゃんのようなハツ。
そんなハツを朱雨は愛おしそうに見つめ、寝室に連れていった。
「可愛いなぁ、初姫ちゃん!」
平祐がそれを見届けて言う。
当たり前。
ハツは誰よりも可愛くて、ピュアなんだから。
「朱雨も、ベタ惚れだな(笑)」
ダイトも笑う。
そして続けてリツエも「朱雨のあんな優しい表情、初めて見た(笑)」と言って笑っている。
「確かに初姫にだけだね、あんな表情するの!
まぁ、夏姫もだけど(笑)」
暁也さんもそう言って、私の頭をガシガシと撫でた。
あーもー!
なんだか、イライラする。
そんな暁也さんに「煙草ちょうだい」と言って、私は久しぶりに煙草を吸った。
今日はリツエの結婚式。
幸せを貰えたけど、それと同時に気分の晴れない一日だった。