私のお姉ちゃん
歳の差
「―――初姫、久しぶり〜!」

友人・エリナとナズナに久しぶりに会い、ランチをしている初姫。

「久しぶり!
二人とも、元気そう!」

「おかげさまで!」
「初姫ちゃんも、元気そう!」

「うん!幸せ!」

「「良かった!」」

二人はピュアな初姫を、まるで姉のように見守ってくれる素敵な友人だ。

「初姫、これ!」
「私達からのお祝い!」
紙袋を渡してきた、エリナ。

「え!?
わぁ〜ありがとう!」
受け取り、感激したように礼を言う。
そして続けて「開けて見てい?」と言った。

エリナとナズナが頷き、初姫は目をキラキラさせて封を開けた。

「わぁ〜、パジャマだ!
しかもこれ…ペア?」

「もちろんよ!」

「素敵…//////ありがとう!」

「あ、前ボタンのパジャマだから、朱雨さんも大丈夫だよね!」

「うん!
気遣ってくれてありがとう!
早速着るね!
あと、今度お礼もさせてね!」

満面の笑みの初姫に、エリナとナズナも微笑んだ。

そしてランチを食べながら、楽しく会話に花を咲かせる。
「大学、どう?楽し?」

「うん!
あ、でも……」

「ん?」

「レポートがね…」
「うん…(笑)
すっごく厳しい助教がいて、レポートばっか提出させられるの…」

「そうなんだ…
大変そうだね…
やっぱ私には、無理だね…(笑)
それ以前に、大学に行くことさえ無理だったけど!(笑)」

「あ…でも、ほら!
初姫は、結婚出来てるからいいじゃん!」
「私的には、そっちの方が羨ましい(笑)」

「ナズナは、結婚願望強いもんね!」
「うん、したい!結婚!」

初姫も二人と一緒に大学に通いたかったのだが、合格することさえ出来なかった。
そんな初姫を慰めてくれたのも、この二人だ。

「まぁでもさ、同棲してるんだから良くない?」
エリナの言葉に、ナズナが「まぁね(笑)」と笑った。

「それにしても、初姫がお姉さんと同居するなんて思わなかった!」
「私もそれ、意外だったなぁ〜」

「え?」

「“朱雨くんと二人がいい!”って言うと思ってたから」

エリナの言葉に、初姫は切なく瞳を揺らしオレンジジュースを一口飲んだ。

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