私のお姉ちゃん
「ハツ?どうしたの?」
「なんか、顔赤くない?」

朱雨と暁也が、揃って顔を覗き込んできた。

「う、ううん…//////」

「「……//////」」
((エロい顔…))

「//////ハツ、その顔ダメだよ」

「え?」

「俺だけしかいない時は良いけど、暁也さんいるでしょ?」

「え?え?」

首を傾げる初姫を見ながら、暁也は「ピュアな子は可愛いけど、大変だね(笑)」と笑っていた。


「――――ただいま〜ハツ〜」

そこに夏姫が帰ってくる。
初姫は「あ!お姉ちゃん!」と言い、パタパタと玄関の方に向かっていった。

そして夏姫の腕に巻きつくようにして戻ってきた。

「………」

「ただいま、暁也さん!」

「おかえり!」

「朱雨、やっぱ来たの?」
暁也に微笑み、朱雨に視線を移す。

「は?
当たり前!
“絶対に放さないよ。何があっても、絶対に…”」

「ふん!
それより!
美味しそうな匂いね!」

「そう?
朱雨くんの引っ越し祝いに、ビーフシチュー作ったの! あと、ローストビーフもあるよ!」

「フフ…素敵ね!」
頭を優しく撫でる夏姫に、初姫は嬉しそうに笑った。

そんな二人を見て、朱雨が「ハツ!こっちおいで?」と両手を広げる。

「//////うん!」
照れたように笑って、初姫が夏姫から離れ朱雨の元へ。

夏姫の表情が一瞬かげった。
しかしすぐに「着替えてくるね!」と、リビングを出ていった。


カンパーイ!とグラスを合わせ、四人は食事を始めた。

「ん!旨っ!!」
朱雨が感激したように言う。

「ほんと!?
………良かったぁ…!」
嬉しそうに隣に座る朱雨を見つめる、初姫。

「フフ…嬉しいな!」

「ん?」

「これからもハツのこんな美味しい料理食べれるなんて、幸せ!」

「ほんと?
私と結婚出来て良かった?」

「当たり前でしょ!
ずっと待ってたんだよ?
初姫が18になるの」

「うん//////」
朱雨の言葉に、初姫は照れたように笑った。

「………」
それを、切なく見つめる夏姫。


そして三人を、暁也が切なく見つめていた。


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