私のお姉ちゃん
食事後。
キッチンでは、キャッキャッとはしゃぐ声が響いている。
キッチンで朱雨と初姫が、食器などを片付けていた。
「朱雨くん、こっち見て〜」
朱雨に向かって、洗剤の泡を吹きかける。
シャボン玉のように、泡が舞っている。
「フフ…
ほんと、可愛いね!
でも、そんなことしてたら終わらないよ?」
「あ…(笑)そうだね!」
そんな和気あいあいとした二人を、夏姫がソファから切なく見つめている。
「………夏姫」
それを隣で見つめ、暁也が夏姫を呼ぶ。
「ん?」
「二人に加わってきたら?」
「え?」
「羨ましいんでしょ?」
「そんな事ないわよ」
「じゃあ…
“朱雨に嫉妬してるの?”」
「………」
「図星か…(笑)」
「………別に…」
「なんで、許可したの?
僕のせいにしていいから、反対しなって言ったよね?
先々月、びっくりしたよ。
夜勤から帰ったら“朱雨との結婚、許可した”って言ってきたから」
「だって…」
「だって?」
「ハツが“ここを出ていって、駆け落ちする”って言うんだもん。
許可するしかないじゃん!」
「初姫が駆け落ちなんか出来るわけないよ?」
「そんなのわかんないでしょ?」
「初姫はなんだかんだ、夏姫のことが好きだからね」
「………」
(そんなのわかってるわよ!
でも確実に“私より”朱雨を好きになってる。
それが!問題なの!)
朱雨と初姫のはしゃぐ声がまだ聞こえてくる。
「朱雨くん、ソフトクリーム〜!」
「フフ…
あ、もう!あんま近づけたら泡が付くから!」
「フフ…フフフ…!」
「「あ…!!」」
初姫が朱雨の顔に近づけ過ぎたせいで、朱雨の鼻の頭に泡が付いてしまう。
「ほら、だから言ったよね!
はい、お返し!」
そう言って、初姫の頬に泡をつけた。
「あー!もうー!(笑)」
「フフ…可愛い//////ハツ。
ほら、ジッとしてて?
拭くから!」
タオルで、優しく泡を取り綺麗に拭く。
「フフ…待ってね。私も拭くから!」
そして初姫も朱雨の鼻の泡を取り、拭こうとする。
身長差があるので、必死に背伸びしている初姫がとても可愛らしい。
「……//////
ハツ」
「ん?待って、もう少しで綺麗に拭けるから」
「そうじゃなくて!」
「ん?」
「キスしたくなっちゃった。しよ?」
「……//////」
「ね?ほら……」
そう言って、顔を拭いている初姫の手を取った。
「……//////」
背伸びをしていたので、間近にある朱雨の顔。
その色っぽい顔に、無意識に目を瞑ってしまう。
「―――――こら!朱雨!ハツ!!」
甘い雰囲気を引き裂くように、夏姫の声が響き渡った。
キッチンでは、キャッキャッとはしゃぐ声が響いている。
キッチンで朱雨と初姫が、食器などを片付けていた。
「朱雨くん、こっち見て〜」
朱雨に向かって、洗剤の泡を吹きかける。
シャボン玉のように、泡が舞っている。
「フフ…
ほんと、可愛いね!
でも、そんなことしてたら終わらないよ?」
「あ…(笑)そうだね!」
そんな和気あいあいとした二人を、夏姫がソファから切なく見つめている。
「………夏姫」
それを隣で見つめ、暁也が夏姫を呼ぶ。
「ん?」
「二人に加わってきたら?」
「え?」
「羨ましいんでしょ?」
「そんな事ないわよ」
「じゃあ…
“朱雨に嫉妬してるの?”」
「………」
「図星か…(笑)」
「………別に…」
「なんで、許可したの?
僕のせいにしていいから、反対しなって言ったよね?
先々月、びっくりしたよ。
夜勤から帰ったら“朱雨との結婚、許可した”って言ってきたから」
「だって…」
「だって?」
「ハツが“ここを出ていって、駆け落ちする”って言うんだもん。
許可するしかないじゃん!」
「初姫が駆け落ちなんか出来るわけないよ?」
「そんなのわかんないでしょ?」
「初姫はなんだかんだ、夏姫のことが好きだからね」
「………」
(そんなのわかってるわよ!
でも確実に“私より”朱雨を好きになってる。
それが!問題なの!)
朱雨と初姫のはしゃぐ声がまだ聞こえてくる。
「朱雨くん、ソフトクリーム〜!」
「フフ…
あ、もう!あんま近づけたら泡が付くから!」
「フフ…フフフ…!」
「「あ…!!」」
初姫が朱雨の顔に近づけ過ぎたせいで、朱雨の鼻の頭に泡が付いてしまう。
「ほら、だから言ったよね!
はい、お返し!」
そう言って、初姫の頬に泡をつけた。
「あー!もうー!(笑)」
「フフ…可愛い//////ハツ。
ほら、ジッとしてて?
拭くから!」
タオルで、優しく泡を取り綺麗に拭く。
「フフ…待ってね。私も拭くから!」
そして初姫も朱雨の鼻の泡を取り、拭こうとする。
身長差があるので、必死に背伸びしている初姫がとても可愛らしい。
「……//////
ハツ」
「ん?待って、もう少しで綺麗に拭けるから」
「そうじゃなくて!」
「ん?」
「キスしたくなっちゃった。しよ?」
「……//////」
「ね?ほら……」
そう言って、顔を拭いている初姫の手を取った。
「……//////」
背伸びをしていたので、間近にある朱雨の顔。
その色っぽい顔に、無意識に目を瞑ってしまう。
「―――――こら!朱雨!ハツ!!」
甘い雰囲気を引き裂くように、夏姫の声が響き渡った。