私のお姉ちゃん
約一時間半後。

「――――もうすぐで、お姉ちゃんが帰って来るぅー!!」
キッチンでは、初姫がバタバタと夕食を作っていた。

「ハツ、手伝うよ?」

「あ!ダメ!
朱雨くんは、暁也さんとソファへGO!」

「一緒にしようよ!」

「ダメ!」

手伝おうとする朱雨を押し返していると、ソファに座っている暁也が「朱雨、ダメだよ(笑)初姫が頑固だからね!」と困ったように笑い手招きした。

しかたなく隣に座った、朱雨。
暁也が灰皿を少し、朱雨側に寄せた。

「煙草、吸うよね?朱雨」

「でも、煙くなりますよ?」

「大丈夫。
この家は、換気システム万全だから!」

朱雨は「じゃあ、お言葉に甘えて」と言って、煙草を吸い始めた。

足を組み、咥えた煙草に火をつける。
天井に向かって煙を吐いた。

「………」
それを横から見つめる、暁也。

「………」

「………」

「なんですか?」
横から視線を感じ、天井を向いたまま言った朱雨。

「あ、ごめんね(笑)
朱雨って、ほんとエロいよね」

「は?」
そこで、暁也を見る。

「なんかこう……
全てがエロい!
仕草?顔?身体?服…かな?」

「………」

「僕も、朱雨みたいな服装にしようかな?
シャツ第三ボタンまで開けてさ!」

「俺は首回りが広いのじゃないと、ダメなだけです」

「そういえば、マフラーとかしてるの見たことないな。
ハイネック着てるのも見たことない」

「だって、息苦しくないですか?」

「そうかな?
そんな風に考えてたことがないなぁ」

「でも医者がこんな格好してたら、信用出来ないと思いますよ?
少なくとも俺は、嫌です」

「フフ…確かに(笑)」

暁也が笑っていると、初姫が朱雨の隣に座り「何の話?」と会話に入ってきた。

「ん?
朱雨がエロいって話(笑)」

「え?エロい?
………//////」

「ちょっ…暁也さん!」

「……//////」
(確かにエッチの時、色っぽいかも/////)


美しい容姿をした朱雨。
初姫を組み敷いて、真っ直ぐ見下ろす。

熱い視線、長い睫毛、薄くてプルッとした口唇、初姫の名を呼ぶ低く通る声、引き締まった身体……全てが色っぽくて、見ているだけでドキドキして身体が熱くなる。

思わず、先程の朱雨を思い出し顔を真っ赤にしていた。


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