ねぇ、あのさ *女の子目線*
「俺、渚のこと好き」
「...は?」
五秒間ぐらい、時が止まっていたような気がした。
湊が、私のことを、好き?
絶対ありえないと思っていた。
私なんか、ただの仲良い親友としてしか見られてないと思っていた。
鼓動が早くなるのが分かる。私、今、どんな顔してる?
まだ夏でもないのに、どうしようもないぐらい熱かった。
「私...も」
そう答えるだけで、精一杯だった。
「えっ、まじ?やべー、超嬉しい」
心臓も落ち着かないし、頬も冷めない。
私たちは二人きりで、甘い青春をした。