ねぇ、あのさ *女の子目線*
*
湊と別れてから、数ヶ月が経った。
あれから、湊とはなにも話さなくなった。
もう、私は湊の人生に関係ないもんね。
そう思っていても、いつまでも引きずっている自分がいる。
私、どんだけ湊のこと好きだったんだろうな。
あー、ほんと、バカみたい。
どうにか、関係を修復したかった。
恋人じゃなくていい。特別な人じゃなくていい。
友達でいられれば、それでよかった。
ただ、前みたいに幸せな時間を過ごしたかっただけ。
LINE、送ってみようかな。
たくさんの人のトークがある中、「湊」の文字を探す。
...あった。
私はそこを、軽く押した。
最後にLINEをしたのも、随分前か。
メッセージのところに、文章を入力する。
『明日、空いてる?ちゃんと話したい』
送信する...か。
ふーっ、と少し息を吐き、送信ボタンの前に指を動かす。
覚悟を決めて、送信しようとしたとき。
何気なさそうに話している、クラスメイトの声がした。