遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
このホテルを予約する時に詩織の実家の住所を聞いていて、近くを取ったから朝起きて走って行ったらしい。
詩織の家族に頭を下げると気にしなくても大丈夫と言ってくれて……
「…ごめんな、詩織、俺がもうちょっと周りの事を考えていたら、写真集も引き受けなかったし、引き受けたら詩織にちゃんと話して今は入籍出来ないとちゃんと言えたのに……」
慶太は結構気持ちが落ちていたのか泣き始めた。
「慶太くん、気にしないでよ、私の苗字なんていつでも変えれるんだから…私の方こそまだ有名じゃないのにペアの名前を勝手に想像しただけなんだから…写真集の方が大事だよ、ねっ」
詩織は泣いている慶太くんを抱きしめた。
「すぐに籍を入れたくて…親に上京もしてもらったのに……俺は…焦ってばかりだ…くそっ」
あっ、そうだった、本当は私の夏休みは慶太くんのお家に行く予定だったんだ…
慶太くんの家族が来てくれたから夏休みに私の方にって決めてくれたんだな
「慶太くんは私の願いを叶えようとすぐに行動に移してくれるけどさ…思い出して、高校卒業の時に私が言ったことを」
「……夢の事?」
「うん」
「でも何も出来てない……」
「慶太くんの夢は大きいの、だから2人で叶えるの、もし無理でも私は慶太くんから離れないし、慶太くんが焦ってメンタル崩壊するなら私は実業団を辞めて一緒に向こうに行ってもいいよ、それが慶太くんが頑張れる要素になるのなら!」
慶太くんはしばらく話さなくなり考えているようだった。
「会社を辞めてもしばらくは生活できるくらいの貯金も今ならある!」
「ハハッ、やっぱり詩織はかっこいな、俺ばっか焦ってたわ、目が覚めたよ」