遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
「そうねぇ…ないかな」
「デートも毎日練習があったら出来ないのに彼氏は怒らないのかな?」
「怒らないよ、お互い忙しいから」
「それは付き合ってる意味はあるの?」
「松平くんは時々失礼だよね、婚約までしたのに私の幸せを壊したいの?むぅ」
詩織は松平くんの前でも頬を膨らませた。
少し気を許しているのかもしれない。
「そういう事じゃないけど、その…いや、いい…オリンピックを目指すんなら…その考えが聞きたかった、うん、ごめん」
デザートを食べると店を出て家まで一緒に帰った。
「ご馳走様でした」
「うん、全然、じゃあ明日」
「おやすみ〜」
詩織は松平くんが奢ってくれたのでニコニコ機嫌がよかった。
旅行と遠征でお金が一気に消費されてあまり使いたくなかったからだ。
でも練習の時に聞いてくれてもよかったのになぁ、ご飯行かなくても…まっ、いっかお肉食べれたし
詩織はお風呂を溜めてゆっくりと浸かった。
23時を少し過ぎると慶太くんからビデオ通話がかかってきた。
「ハロー」
「何だご機嫌だな(笑)HELLOって言えよ、発音悪いぞ」
「さっきね、松平くんにご飯誘われてハンバーグ食べてきた、それでね奢ってくれた!」
「何、まつだいらとご飯?」
「何かね婚約の噂を聞いたからって今後オリンピックを目指すのかとか聞かれた」
「ふぅーん」
「まだ結婚もしてないのにね(笑)そんなに心配なのかな」
「まあ、その婚約を耳にして自分の気持ちに区切りを付けたんだろうな」
「どういう事?」
「詩織が好きだったからだよ」
「えー、それならペア組まないよ、バドミントンでは夫婦で組むと喧嘩になるってよく言われてる事だもん」
先輩に言われた事を憶えている詩織だった。
「まだその段階じゃなくて、詩織と近くなれるじゃん」
「うん、それはそうね、普段話さないし」