遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる

教室に行くと詩織は怜奈と慶太の席で慎吾も加わって4人で朝の事を話していた。

怜奈が詩織がスープって言ってたよとケラケラ笑うと

「何でだよ!スープが好きなのはわかってるけどさ、スープなら四角じゃないじゃん」

「あっ、そうだね」

慶太がもう一度長方形を作り

「スマホを見ろよって事だよ」

「何だー、スマホか…ん?」

制服のスカートのポケットを触った。


「ごめん、制服を夏服に変えたら忘れてきちゃった」

「全く…既読にならねぇはずだ」

「ごめん、昨日寝たのも早くて」

「いいって、急ぎじゃないから」

「でも……」

「詩織はLINEをそのままにはしないから、昨日からの今日とたまたまだからね」


詩織は頷いた。

怜奈がうまくフォローしてくれたが

「別にそのくらいで俺は怒らねぇから気にするな」

詩織はホッとした。
はぁ、スマホを忘れるなんて…

「怜奈、部活の連絡とかきたら教えてね」

「う、うん、もちろん」

そこは赤崎のLINEは気にならないんだな、詩織は…


詩織と慎吾は席に戻った。

「ねぇ、本当に天然だよ、赤崎はイライラしないの?」

怜奈は2人になると慶太に話した。

「ん?可愛いじゃん(笑)」

「そう思うならいいけどさ」

「青木だっていい感じに突っ込むし、フォローしてるだろ?それがツボるんだよな(笑)」

慶太はケラケラと笑っている。

「赤崎ってSだね」

「えー、もちろんだよ(笑)詩織の困った顔とか、焦った顔とか超好みー、あっ笑った顔もだぜ」

「まぁ…わかる(笑)」


一限の始まるチャイムが鳴り怜奈は前を向いたのだった。

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