遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
二学期に入りバスケ部の練習試合が学校で行われ、2階での見学がOKになった日、バドミントン部は午後からの練習時間だったので体育館に見に行って見る事にした。
怜奈も誘ったが寝たいと言うので1人で行ってみると慶太くんへの応援や声援が凄かった。
プレーも初めて見たがダントツに慶太くんは上手くて男バスも全国大会に行くだけの事はある。
「こんにちは」
詩織は後ろを見ると元カノの悠里さんが立っていた。
「この間はありがとう」
ともう1度詩織はお礼を言った。
隣で一緒に試合を見ていてインターバルの時に聞かれた。
「慶太の彼女?」
「あ、うん」
「そっかー、やっぱりね、手繋いでいたのはそういうことだったんだ…私中学の時に付き合ってたんだー、あっ、聞いてたらごめんね」
「いえ、謝る事じゃないので」
「…っ、スポーツ科に入るからバスケを優先したいから別れたんだけど、お互い嫌いで別れたわけじゃないの、意味わかるよね?」
「わかんない」
「は?」
「だってお互い好きなら別れなければいいんじゃないの?悠里さんは慶太くんと遊べないから別れたの?」
「それは…お互いの為だと思ったのよ、邪魔になるでしょ」
「私たちは邪魔になんか全然なってないよ、慶太くんが頑張っている間、悠里さんが何か打ち込むものがあればお互い良い関係だったと思う」
悠里はバツが悪そうに悔しがっていた。